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肌の生まれ変わり(ターンオーバー)と美肌の関係

ターンオーバーが乱れるとどうなる?
ターンオーバーとは、約6週間の周期で行われる肌の代謝(肌の細胞が古いものから新しいものへと入れ替わる)のことを指します。
肌は角質、表皮、真皮の三層に分かれていて、表皮層の一番底にある基底層から新しい細胞が生成され、徐々に上部へと押し上げられると、最終的には肌の表面に現れます。
それが垢として剥がれ落ちるというのがターンオーバーの仕組みです。
そしてターンオーバーは早くても遅くても肌に影響を与えます。
【ターンオーバーが早いときの影響】
角質層が十分に作られないまま、肌の表面に押し上げられてしまう
↓
バリア機能が低下!
乾燥や肌荒れを起こす!
【ターンオーバーが遅いときの影響】
表皮が厚くなり肌の天然保湿因子であるNMFが減少
↓
肌が乾燥!肌荒れを引き起こす!
つまり、肌表面のバリア機能を正常でないと、肌が乾燥し肌荒れを起こします。
「肌表面のバリア機能を正常に保つ」
これが「美しい肌」の秘訣であり、肌をキレイに保つために必須ということになります。
バリア機能が低下する原因
皮膚のバリア機能が低下はターンオーバーやホルモンバランスの乱れが原因です。
バリア機能が低下した肌は水分と油分のバランスが崩れ、「敏感肌」となり、外部刺激から肌を守ることができなくなります。
【敏感肌となる原因】
寒暖差や湿度差などの環境変化
栄養バランスが偏った食事や暴飲暴食
間違ったスキンケア(ゴシゴシ洗い、保湿不足、合わない化粧品など)
生活リズムの乱れ(睡眠不足、不規則な生活など)
花粉などのアレルギー
マスクや服、髪などの摩擦
ストレス
加齢による皮脂の減少
バリア機能の仕組みを理解すると見えてくるのは、敏感肌の原因は、角質層の乱れであり、細胞間脂質の不足=乾燥ということなんですね。
バリア機能が正常な状態を保つための要素
乾燥していない状態、つまり肌のうるおいが保たれている状態は「3大保湿因子」によって維持されています。
・角質細胞内で水分を維持する「NMF (天然保湿因子)」
角質層は肌の最表面にあり、厚さがわずか0.02㎜しかありません。
NMFは角質細胞の中にあるアミノ酸を主成分とする水溶性の物質で、高い吸水機能を持っています。
NHFが水分を保つことで、角質細胞は角質層の中でレンガののように整列した状態を保つことができます。
・角質層の細胞と細胞のすき間を埋める「細胞間脂質」
レンガ状に並んだ角質細胞をつなぐセグメントの役割をしているのが「細胞間脂質」です。
細胞間脂質にはセラミドやコレステロール、遊離脂肪酸などの成分が含まれ、肌の中の水分
溜める役割があり、角質細胞を安定させるために必要な成分となっています。
●肌の一番外側を覆う天然のクリーム「皮脂膜」
皮脂膜は、毛穴にある皮脂腺から分泌される皮脂に含まれている脂肪酸や脂肪酸エステルと、汗が乳化してできた天然のクリームで、肌を外部刺激から守ってくれたり、必要な水分の蒸発を防いでくれます。
この3つの要素がバランスよく整うと
角質細胞の大きさや厚みが均一
肌のph値は弱酸性
表皮常在菌のバランスが正常
となり、バリア機能が正常に働き、健やかな美肌のためのベースが整います。
美肌を保つために必要なこと
乾燥した敏感肌を改善するためにはその原因となるターンオーバーとホルモンのバランスを整えることが大切となります。
【ターンオーバーを整える→正しいスキンケアを行う】
①やさしく洗顔
たっぷりの泡でそっと顔の表面にのせ、ぬるま湯で洗い流す。
ゴシゴシと強くこすったり、熱いお湯でのすすぎは肌をいためる原因となるのでやめましょう。
②角質層に効果的な成分を適度に届ける
効果的な成分とは、角質間脂質と同じ成分であるセラミドなどの保湿成分や、美容成分。
いずれも、なるべく自然界に存在するナチュラルな成分で、アルコールや合成界面活性剤など、肌への負担となる成分が使われていないものが良いでしょう。
③保湿
健康な皮膚は、自ら潤うために天然のクリームである皮脂を排泄します。
界面活性剤などの添加物が入った化粧品を使用すると排泄機能が衰え、皮脂膜を形成することができなくなります。
保湿クリームやオイルなど塗ってしっとりしているから安心というのは、自分で保湿する力を失うことになりますので、含有成分を確認し、ご自身にあったものを正しく使用することがとても大切です。
【ホルモンバランスを整える→ストレスフリーを目指す】
規則的な生活リズム
栄養バランスの取れた食事
リラックスする時間を作る
適度な運動
基本的なことではありますが、意外と自分の生活を酷使してしまいがちです。
自分の体と時間を大切にして、ライフスタイルを見直していきたいです。